画像認識項目やシーン認識は「スクリーンショットの撮影」と「画像認識計算」を行います。より高速な動作を行うにはそれぞれの関連設定をお試しください。
スクリーンショット撮影
再生プロセスのポップアップ通知が表示されている場合、FRep2はその通知を消去してからスクリーンショットを撮影します。ポップアップ通知を表示しない設定として、状態表示設定「再生プロセスの通知: 再生完了のみ(※)」などを指定する、もしくはプログラム内でポップアップしたくない項目のラベルを空にしてください。
また、精密モードでのスクリーンショット撮影ではその手法を変更できます。機器にもよりますが、精密モード設定「撮影タイプ: スクリーンAPI」を設定することで撮影がより高速になります。
手法を変更したことで撮影タイミング自体が早くなりすぎてしまう場合は、画像認識項目「高度な設定 – 初回撮影前に待機」をONにする、シーン認識の場合はスクリーンショット設定「シーン判定直前の待機」を指定してみてください。
画像認識設定
画像認識項目の設定については、計算量が速度に依存します。条件によって異なりますが、完全一致<一致ピクセル率<色の類似度の順、検索:完全一致<検索:色の類似度でより計算量が大きくなります。ただし、アプリ側の描画方法や描画エンジンによって、同一の状況・画像に見える場合も、値は異なるケースがあるため、実際には完全一致や一致ピクセル率が適用できる場面は多くありません。
「完全一致」「一致ピクセル率」「色の類似度」をより高速に行う場合は、認識する矩形のサイズをより小さくする、判別に不要な領域はマスクで塗りつぶすことで計算量を削減できます。
「検索」をより高速に行う場合は、認識対象が現れる可能性のある位置から検索範囲を指定することで計算量を削減できます。また、マスクの指定にはご注意ください。マスクによって個別の比較は高速化されますが、検索に使用する特徴点の都合、特徴点が削減された場合は比較する候補が増加するため、マスク指定では全体の計算量・計算時間が削減されるとは限りません。