Category: FAQ

一部のタッチが再生されないことがある

再生開始直後のタッチなどが再生されない(FRep2のカーソルは表示されるが反応がない)場合、機器やアプリ側がタッチ入力を受け付けていない状態です。プログラムの編集にて待機項目を追加する、画像認識項目の高度な設定:初回撮影前に待機を指定するなどして、機器やアプリが入力を受け付ける状態まで待ってからタッチが再生されるようにしてください。

※記録の編集画面で再生設定: 最初の待機を省略が指定されている場合、最初の待機項目は無視されます。タップして冒頭の待機も再現を指定してください。

機器やアプリがタッチ入力を受け付けない状態の例
  • 再生開始時の画面キャプチャの許可確認の直後 (Android ~9では「今後確認しない」を指定した場合でも発生)
  • 機器の負荷が高い場合 (画面遷移が完了していないなど)

精密モードでの記録に異常なスクリーンショットが登録される

精密モード設定の記録タイプを変更し、正常なスクリーンショットが撮影されるものを選択してください。

記録タイプ: スクリーンAPI 時に撮影される画像に異常がある場合は、スクリーンショット設定 – スクリーンAPI設定をお試しください。Pixel 3a (1080×2220)では、録画時のサイズ調整:128px と 録画バッファ調整:間隔調整(奇数) の2つを指定することで正常に撮影されることを確認しています。

正しくアプリが認識されない

実際にはそのアプリが実行されていないにも関わらず、再生が「アプリ変化(再生設定)」「保護されているアプリ」で中断する場合や、常に通知バーに「現在のアプリでは操作できません」と表示される場合は、システム設定「アプリ認識モード」を変更して動作を確認してください。

一方、アプリ認識自体には問題がなく、再生が「アプリ変化(再生設定)」で中断しないように設定する場合は、その記録の「中断設定:アプリ変化で中断」を OFFにしてください。

また「保護されているアプリ」に関しては「アプリ」にてFRep2の動作を制限するアプリの設定を確認してください。

再生やFRep2サービス・ユーザー補助サービスが不定期に停止する

まずは問題の発生後にサポート情報や再生ログから、再生の中断やサービスのエラーが発生していないかを確認してください。ナビゲーションメニューの 状態からシステム情報画面を開き、右上のメニュー「サポート情報をコピー」を選択するとクリップボードに情報がコピーされます。テキストエディタやメーラーアプリに貼り付けて内容を確認してください。

  1. 再生ログやサポート情報の LAST LOG 部分を参照し、最後の再生が正しく中断したかどうかを確認します。
  2. サポート情報の LAST ERROR 部分を参照し、問題が発生した日時に相当するエラーメッセージがある場合は、FRep2サービスまたはFRep2ユーザー補助サービス上でエラーが発生しています。
    調査・修正のためサポート情報の内容を貼り付けたメールをサポート support(at)strai.x0.com までご連絡ください。

中断やエラーが発生していないにも関わらず、再生やサービスが停止した場合は、機器の省電力機能やメーカーによる性能維持機能のためにFRep2サービスやFRep2ユーザー補助サービスが強制終了されています。FRep2サービスおよびFRep2ユーザー補助サービスを持続して動作させるため、FRep2アプリを強制終了の対象外に設定してください。


省電力機能の対象外設定

サポート情報やFRep2システム情報画面にBatteryOptキーワードが表示されている場合、FRep2アプリが省電力機能によって強制終了される設定です。

  1. Android共通の設定を確認するため、ナビゲーションメニューの セットアップから「任意の追加設定 – 電池の最適化の対象外に指定」または画面下部の「関連設定ショートカット – 電池の最適化」をタップします。
  2. 「省電力機能の対象外アプリ(または 最適化していないアプリ)」に FRep2が含まれない場合は、FRep2を含むよう操作します。手順はOSバージョンやメーカーによって異なりますが、多くの場合はリスト表示を「すべてのアプリ」に切り替えた後、FRep2を選択して対象外に指定する(最適化しないを選択する)ことで設定できます。
  3. 上記の設定後もシステム情報画面からBatteryOptキーワードが消えない場合は、メーカー独自の省電力機能を確認します。省電力機能のON/OFFが可能である場合は、OFFにしてみてください。

性能維持・アプリ管理機能の設定

省電力機能の対象外に設定済で、BatteryOptキーワードが表示されていないにも関わらずFRep2サービスやFRep2ユーザー補助サービスがエラー無く強制終了されている場合、機器固有の設定やリソース管理アプリを確認します。

セキュリティアプリやリソース管理アプリを使用している場合は、その設定を確認してFRep2を強制終了しないよう設定してください。

機器固有の設定(主にSamsung製Android 9~, Huawei製, Xiaomi製, Asus製)については、専門のサイト https://dontkillmyapp.com/ (英語)を確認してください。


ロック画面の表示設定 (精密モード)

Android 10以降の環境では、ロック画面の表示後に「StrServから応答がありません.」と表示され精密モードでの再生が失敗する報告があります。機器の仕様によりロック画面が精密モード設定ツールの効果を消去している場合があるため、可能であればロック画面を使用しない設定をお試しください。


FRep2ユーザー補助サービスを使用しない方法

FRep2ユーザー補助サービスが継続動作しない環境では、精密モードでのみFRep2を利用できます。設定の手順については下記を参照してください。

  1. (FRep2ユーザー補助サービスがONの場合) FRep2 セットアップ下部の「ユーザー補助」ボタンを押してユーザー補助サービスの画面を開き、FRep2ユーザー補助サービスを OFFにする
  2. FRep2 オプションの「動作モード: 精密モード」を設定する
  3. FRep2 オプション – システム設定の「アプリ認識モード: 使用状況(遅延あり)」を設定する
  4. 表示される水色のメッセージ「アプリ認識のため使用状況へのアクセスを有効にしてください(タップして開く)」またはセットアップ内の「使用状況へのアクセス」をタップして該当の設定画面を開き、FRep2を選択して使用状況へのアクセスを許可する
  5. 設定ツールを使用して精密モードを設定する

ファイルの読み込み(インポート)時にリストに現れない記録がある

再生できない記録は読込(インポート)対象リストに表示されません。記録の読み込みにて、簡易データを追加 をONにしても表示されない記録は、精密モードでのみ再生できるデータです。

精密モードでのみ再生可能なデータを読み込むには、あらかじめFRep2精密モード設定ツールで精密モードを有効にし、タッチ情報の取得を行ってから読込を行ってください。

画像認識・シーン認識の動作が遅い

画像認識項目やシーン認識は「スクリーンショットの撮影」と「画像認識計算」を行います。より高速な動作を行うにはそれぞれの関連設定をお試しください。

スクリーンショット撮影

再生プロセスのポップアップ通知が表示されている場合、FRep2はその通知を消去してからスクリーンショットを撮影します。ポップアップ通知を表示しない設定として、状態表示設定「再生プロセスの通知: 再生完了のみ()」などを指定する、もしくはプログラム内でポップアップしたくない項目のラベルを空にしてください。

また、精密モードでのスクリーンショット撮影ではその手法を変更できます。機器にもよりますが、精密モード設定「撮影タイプ: スクリーンAPI」を設定することで撮影がより高速になります。

手法を変更したことで撮影タイミング自体が早くなりすぎてしまう場合は、画像認識項目「高度な設定 – 初回撮影前に待機」をONにする、シーン認識の場合はスクリーンショット設定「シーン判定直前の待機」を指定してみてください。

画像認識設定

画像認識項目の設定については、計算量が速度に依存します。条件によって異なりますが、完全一致一致ピクセル率色の類似度の順、検索:完全一致検索:色の類似度でより計算量が大きくなります。ただし、アプリ側の描画方法や描画エンジンによって、同一の状況・画像に見える場合も、値は異なるケースがあるため、実際には完全一致や一致ピクセル率が適用できる場面は多くありません。

「完全一致」「一致ピクセル率」「色の類似度」をより高速に行う場合は、認識する矩形のサイズをより小さくする、判別に不要な領域はマスクで塗りつぶすことで計算量を削減できます。

「検索」をより高速に行う場合は、認識対象が現れる可能性のある位置から検索範囲を指定することで計算量を削減できます。また、マスクの指定にはご注意ください。マスクによって個別の比較は高速化されますが、検索に使用する特徴点の都合、特徴点が削減された場合は比較する候補が増加するため、マスク指定では全体の計算量・計算時間が削減されるとは限りません。